おばあちゃん

おばあちゃん、天国でおじいちゃんと会えましたか？

亡くなるちょうど1週間前、こうがと沢山遊んでくれたね。

96才とは思えないほど元気だったから、こんなに突然のお別れが来るなんて思いもしませんでした。

おばあちゃんとの思い出、沢山あります。

どれも良い思い出で、嫌なことは1つもありません。

子供のころから、色々なことを教えてくれたね。

夏至や冬至の話、やさしい言葉遣いの仕方、玄関での靴の揃え方、戦時中の歌やわらべ唄、そして戦争で亡くなったおじいちゃんの事、、、

子供のころよく家業の豆腐屋の手伝いをしてた時も、豆腐や油揚げの作り方、お客さんとの接し方、袋に豆腐を詰めるやり方、箱の洗い方、いろいろ教えてくれたね。

僕が20歳で静岡を離れた時に、「いくらお金に困っても、決して粗末な物を食べるんじゃないよ。もしお金に困ったら、いつでもおばあちゃんに言いなね。」って言ってくれたね。

そして時々実家に帰ると、いつも笑顔で迎えてくれて、喜んでくれたね。よくご飯も作ってくれたね。

おばあちゃんの言葉、そして笑顔を見るだけで、遠く離れている実家といつも強く繋がっている安心感と愛情を感じていました。

おじいちゃんを戦争で亡くし、その後70年以上も小さい体で頑張ってきたおばあちゃん。

昔おじいちゃんの話をしてくれた時に、おばあちゃんが一度だけ僕に涙を見せた時の事を覚えています。

その時、僕も胸が熱くなりました。いつも笑顔で明るいけど、やっぱりおじいちゃんがいなくなって時々とても寂しかったんだと思いました。

今やっと、おじいちゃんと再会できたね。

僕はおばあちゃんに教わった事を、息子にも伝えていきたいと思っています。

おばあちゃんのように、明るく元気で長生きできるように僕らも頑張っていくね。

おじいちゃんと一緒に、これからも僕らを見守っていてください。

それでは、またね。

孫、良晃